仕事による自殺で長谷川秀夫武蔵野大学教授が非難を浴びるのは良いこと

2019年7月18日

記事にした電通社員の仕事が原因で自殺について長谷川秀夫武教授が非難を浴び大学からの処分が決まったそうです。

該当の投稿は長谷川教授が既に訂正されたそうですが、Twitterやブログ記事などで該当記事が確認できます。

長谷川教授の発言は人命軽視という視点だけでなく、時代に合っていないことも非難を浴びた要因ではないかと思います。

追記:この記事については長谷川様からコメント欄に、意図した趣旨とは異なるとご本人による解説のコメントをいただきました。あわせてご覧いただければ幸いです。

「残業100時間超で自殺は情けない」 投稿が炎上、のち謝罪

残業100時間超で自殺は情けないという言葉が非難を浴びました。

 「残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」――武蔵野大学・長谷川秀夫教授がインターネットに投稿したコメントが炎上していた件で、長谷川教授は10月8日、「私のコメントで皆様に不快な思いをさせてしまい申しわけございません」との謝罪文を掲載しました(現在は削除済み)。

> 私のコメントで皆様に不快な思いをさせてしまい申しわけございません。ここで、皆様にまとめて返信させていただきます。
(1)言葉の選び方が乱暴で済みませんでした。
(2)とてもつらい長時間労働を乗り切らないと、会社が危なくなる自分の過去の経験のみで判断し、今の時代にその働き方が今の時代に適合かの考慮が欠けていました。
以後、自分の専門領域を中心に、言葉を慎重に選び、様々な立場、考え方の方々がいることを念頭に置いて、誠意あるコメントを今まで以上に心がけてまいります。(長谷川教授による謝罪コメント/現在は削除済み)

引用: 「残業100時間で過労死情けない」武蔵野大学教授のコメントに非難殺到 「考慮が欠けていました」と謝罪

もし、あなたが社会人ならば、おそらく100時間の残業をされた経験がある方はたくさんいるはずです。
しかし、仕事をは人生の一部にすぎず、仕事で死にたいと考えている人はいません。

長谷川教授はキャリアでも成功されている方ですので、生存者バイアスがかかっている発言であることも考慮したほうが良いです。
長時間の残業を経験したもののたまたま生き残っている人だけが、100時間程度で情けないという発言ができます。亡くなっている方は発言権がありません。

大学では長谷川秀夫教授の処分を検討

大学が教授を処分するのはややおかしな話な感じもしますが、長谷川教授は処分を検討されているとのことです。
時代は好ましい方向へ進化しているのではないでしょうか。

この母・幸美さんが会見したその日、武蔵野大学の教授が投稿した内容が「月当たり残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」だった。

翌日には「言葉の選び方が乱暴ですみませんでした。」と投稿し、謝罪したがネット上では批判が続出。
武蔵野大学側は「発言は誠に遺憾であり残念。事実関係を調査の上でしかるべき対応をとる」とし、この教授の処分を検討している。

引用: 「残業100時間で過労死は情けない」武蔵野大学教授のツイートが物議を醸す 【電通女性社員過労自殺】

この発言の人命軽視は大問題として、人生改善ノートとしては、社会が長時間労働を受け入れるべきという視点が好ましくないという認識です。
また、労働現場について、運用の視点が弱い点も見逃せません。

人間は休まずずっと働き続けることはできません。長時間労働しても問題ないのはロボットでしょうか。人間はたまに休息したり、水分補給をしたほうがパフォーマンスを出せます。ロボットというと常に最高効率、最高稼働率で働くことはでき印象がありますが、実際にはロボットもメンテナンスしなくては長期では稼働できないという意味では同じです。給油や部品交換などのメンテナンスが必要です。

長谷川教授は、人間であろうとロボットであろうと適度に休ませたほうがパフォーマンスが出せるという運用視点が欠けています。